調停では、調停委員は当事者からの事情の聞き取りを元に話し合いを進めていきます。
したがって、代理人弁護士を付けず当事者のみで調停に臨む場合、しっかりと事実が調停委員に伝わるよう説明しなければなりません。
伝えられる自信がない場合、前もって大まかな経緯を記した陳述書を作って、調停委員に読んでもらい、些細な点は口頭で説明するという方法も非常に効果的です。
話しにくいことも書面にすることで伝えやすくなります。
調停では、相手とのいさかいの経緯など、思い出したくない事実も正確に伝えなければなりません。
事実を説明しているうちに感情的になってしまい,思わず泣いてしまったりすることもあるかもしれません。
ですが、失敗しても取り返しがつかなくなる事はありません。
落ち着いて、冷静に事実を伝えましょう。
調停は非公開です。
また,調停委員は守秘義務を負っています。
したがって、他人に知られたくない事や恥ずかしい事実があっても、だれかに知られることはありません。
婚姻生活中に起きた大事な事であるならば、さらけだすことも必要です。
また、調停委員は調停を成立させるため、双方の妥協点を探ろうとします。
当事者にとってすると、まるで相手方の味方をしているようにも感じられることがありますが、調停委員は中立の立場です。
調停は、あくまでも話し合いの場で、当事者が納得しない限り調停は成立しません。
自分の気持ちや状況をわかってもらうよう何度でも説明しましょう。
とはいえ、調停委員もやはり人間ですので、相手方の話が説得的であるならば、そちらの方に同情し味方をする結果となってしまうこともあります。
調停案に納得できない場合は、最終的に調停不成立となることも仕方のない事です。
調停を進めていく上で不安のある方は、当事務所にご相談下さい。
離婚に強い弁護士が誠意をもってあなたの気持ちを代弁いたします。