審判離婚の要件と効力

【質問】

私たちは,現在,家庭裁判所で離婚のための調停を進めています。

離婚するということでは合意できたのですが,財産分与や慰謝料の金額でなかなか話がまとまりません。

このままでは調停も不調となってしまうかもしれません。

 

なんとか訴訟までならないで解決したいのですが,調停に代わる方法はないのでしょうか。

 

【回答】

調停に代わる制度として,審判(いわゆる「24条審判」)による方法があります。

この24条審判は,家庭裁判所が相当と認めたときに職権で行う制度です。

調停委員会に事情をよく説明した上で,審判への切り替えを要請してみてください。

但し,審判離婚は極めて稀であるとされています

大半のケースでは,調停不成立に終わると訴訟に移行し,判決若しくは裁判上の和解による解決をするほかないことが現状です。

ご質問の事案でも,結局は訴訟に移行する可能性が高いことは認識しておくべきと思われます。

 

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