これまで、当事務所で解決してきた事件についてご紹介いたします。
(ご留意事項)
- 実際に担当した案件に基づいておりますが、掲載・解説の都合上、一部事情を抽象化しております。
- あくまでも参考例であり、個別のケースによって解決内容や方針は異なります。結果をお約束するものではないことを予めご了承ください。
【相談者】
夫との離婚を求めている女性からの相談 |
【相談前】
女性は、夫から長年にわたりDV被害を受けてきましたが、これまでずっと耐え続けてきました。
しかしながら、あるとき、あまりにも夫から激しい暴力を受け、このままでは生命の危険もあると判断し、ついに決意して別居に至りました。
その後も夫と連絡をとること自体に強い恐怖があり、しばらく別居状態が続いていましたが、このままでは新しい人生を始めることができないと考え、離婚するために当事務所にご相談に来られました。
【相談後】
本件では、夫から長年にわたるDV被害の事実をどのように立証するのかが問題となりました。
ご相談者は、DV被害を受けた当時の写真や診断書をいくつか保管していましたが、すべてのDV被害に関する資料を保管できていたわけではないため、その他の関係資料を収集・検討する必要がありました。
また、これまでの経緯を時系列で整理し、どのような経緯でDV被害を受けたのかを確認していきました。
そして、女性から確認した事実経過を踏まえ、夫側との協議離婚に向けた交渉を行いました。
夫側とは、何度かの条件面での交渉の後、最終的に協議離婚が成立するとともに、慰謝料を支払ってもらうことで解決しました。
【担当弁護士からのコメント】
最近ではDV被害を受けたために離婚をしたいというご相談も珍しくありません。
DVは法廷離婚原因にも該当する事情であり、DVの事実が立証できれば離婚すること自体は比較的問題はないといえます。
もっとも、DV被害を受けたとしても、DVの事実を十分立証できるだけでの証拠がなければ、慰謝料を請求することは難しいという面もあります。
DV被害を受けたという事実があったとしても、この事実を立証できるだけの証拠があるかどうかは、事前に検討しなければなりません。
離婚やDVの問題でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談をご検討ください。